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アニオニュソス

アニメ、それは生きるよろこび。

冴えない彼女の育てかた♭ 第4話「二泊三日の新ルート」

みなさんこんばんは。

世間はゴールデンウィークですが、アニメの更新は止まることなくどんどん続きます。連休中に溜まったアニメを消化されている方も多いことでしょう。

はたしてアニメーターの方々はちゃんと休まれているんでしょうかねえ…

 

www.saenai.tv

 

さて、待望の冴えカノ最新話です。

 

 

★★以下はネタバレを含みますのでご了承ください★★

(今回の記事はストーリーに関係するのでまだ見てない方はNGです!)

 

 

 

 

 

 

あなたのモノが私の中に入ってきてるじゃない…♡

 

はい、いきなりぶっこんで来ました。さすが詩羽センパイですね。

すかさず「俺の修正が先輩のシナリオの中にだよね!?!?!?」と倫也。今回も松岡さん絶好調です。

 

3話末尾からの引き続きで冒頭からいきなりシリアスモードが10分続きましたが、ようやくいつものおバカな冴えカノが戻ってきてくれました。

「任せなさい、倫理くんの手慰めをじっくり手伝ってあげるわ♡」

詩羽先輩、その手の動きはエロすぎます……w

 

 

 

やっぱり恵、髪伸びてた

 

しばらくポニーテールが続いてましたが、前はあんなに髪多くなかったよなあと思っていたところでした。

いつから長くなっていたんでしょうか。検証が必要ですね。

2期0話の時点ではすでにだいぶ長くなっていたのではないかと思います。

 

それにしても、第4話のラストは意味深な終わりかたでしたね。

「今は加藤はだめだよ、安芸くん。だって今の私は、瑠璃で、沙由佳で、そして……」

その先は何も言わず、倫也を見つめる恵。

踊り続ける恵と倫也を、無言で見つめるシナリオ担当と作画担当。

 

自分を瑠璃に投影している詩羽が望むのは、瑠璃を選ぶという結末でした。

それが叶わなかった詩羽は、「今からでも遅くない、あなたなら、根暗なヒロインをもっと魅力的に変身させることができる」と、恵に瑠璃を託します。それが4話のラストシーンでした。

「そして……」の後に続くのは、「詩羽」だというわけです。

 

瑠璃を託された恵は、どんな思いで詩羽の願いを聞き入れたのでしょう。

ここのところ「難聴鈍感最低主人公くん」に心を痛めていたようで、ふだんは安定無表情の恵もかなり曇った表情でした。

私たちのヒロイン加藤恵をあんなに悲しませるとは、なんて最低な主人公なんだ!!

 

まあそれは置いておいて、第4話を見て少し思うところがあったので、考察を書いてみます。

 

 

加藤恵は願望を投影する白いスクリーン

 

今回は、冴えカノという作品と加藤恵というヒロインの本質的な部分が見える回だったように思います。

 

冴えカノの最大の特徴は、加藤恵をヒロインに置いていることでしょう。

無表情で抑揚のない声、特徴的な設定もなく、名前も他のキャラに比べてきわめて平凡。

キャラとしてのつかみどころのなさが、可愛さを引き立てるポイントです。

これまで私は恵のことを、「とにかく地味を徹底した結果かえって個性を獲得したキャラ」と考えていました。

 

この見立て自体は間違っていないのですが、本作において彼女が担っている重要な役割を見落としていました。

それは、「願望を投影する白いスクリーン」とでも表現できるでしょう。

 

冴えカノ無印第1話は、倫也が恵と「勘違いの出会い」を果たすことから始まります。このときの倫也にとって、加藤恵という実在の存在はまったく眼中になく、目の前に現れた女の子はただただ自分の理想のヒロイン像を投影する媒体にすぎなかったのです。だからこそ倫也は「顔なんて覚えていない」「この出会いをゲームにしたい」という方向に行ったわけです。

続く第3話では、恵がヒロイン風の格好で登場し、倫也を元気づけようとします。このとき恵は加藤恵としてではなく、「安芸倫也の理想のヒロイン」として行動しています。恵は自分が倫也のゲームのヒロインであるということの意味を理解し、創作に悩む倫也に対して、自分というスクリーンを媒体にして願望を形にしなさいと促しているのです。

 

今回2期4話のラストシーンも、これと同じ形になっています。今回の主体は詩羽でしたが、ヒロインのもう一つの姿である瑠璃を、詩羽は恵に投影させています。

倫也の隣にいるのは恵であって恵ではない。恵に投影された瑠璃であり、そして詩羽なのです。

だからこそ、4話の最後のシーンはこのような形で描かれるのです。通常のラブコメとして考えるとかなり違和感のあるシーンかもしれませんが、恵が媒体として機能する本作ならではの演出と言えるでしょう。

 

また、加藤恵が無表情で抑揚のない声であることも、この点と深く関係しています。

倫也に「キャラが立ってない」と言わしめたこのキャラだからこそ、見る者の願望を投影できる媒体になりうるのです。

そうして願望を投影された姿が本来の姿と著しく齟齬をきたしたりしないよう、加藤恵は色のついていない存在として描かれているのですね。

 

 

……さて、今回の考察はこのくらいにしておきます。

次回の更新が待ち遠しいですね。